戻る

新しい研究は、塩摂取量が減量に寄与する概念を明らかにする

New Study Debunks Notion That Salt Consumption Contributes to Weight Loss

ScienceDaily

Source: Beth Israel Deaconess Medical Center   2020.01.22

 

 高血圧はアメリカ合衆国で15千万人以上の成人に影響を及ぼし、心臓発作や脳卒中を含む健康問題の範囲について危険率を増加させる。塩摂取量は喉の渇きを刺激し、飲水量を増加させることにより高血圧に寄与すると考えられているので、減塩は血圧低下の重要な戦略であると広く考えられている。単独に最近の研究は、高塩摂取量は実際には喉の渇きと飲水量を刺激しなくて、身体の総エネルギー必要量を変えることによって減量を促進させることを示唆している。

 

 ベス・イスラエル・ディーコネス・センター(BIDMC)の医学准教授のステフェン・ジュラシェックが率いる新しい研究はこれらの相反する結果に新たな光を与えている。高血圧者の減塩は喉の渇き、尿量(飲料水の指標)、そして血圧を低下させるが、代謝エネルギー必要量には影響を与えないことを研究者達は明らかにした。高血圧誌に発表されたこれらの結果は、減塩が高血圧管理に対して需要であると言う伝統的な記述を支持している--最近の研究に反する。

 2001年に発表されたランダム化比較試験である完了したDASH-ナトリウム試験からのデータを使って、研究者達は2つの異なった食事-典型的なアメリカ食(コントロール食)または健康的な食事(DASH)-に従った参加者の血圧に及ぼす3つの異なった塩摂取量(低、中、高)の影響を調べた。DASH-ナトリウム試験のこの2回目の解析で、研究者達は参加者のエネルギー摂取量、体重、自己申告の渇き、そして24時間尿量に及ぼす塩摂取量の影響を測定した。

 減塩は安定した体重を維持するために必要なエネルギー量に影響を及ぼさないながら、参加者の渇きを低下させたことを研究者達は明らかにした。さらに、尿量は減塩で変わらなかったか、低下したかのいずれかであった。併せて高血圧成人で減塩は渇き、尿量(ほぼ飲水量に同じ)と血圧を低下させたことをこれらの結果は示唆している。これらの変化は、体重を一定に維持するために必要なエネルギー量を変化させることはなかった。

 「我々の研究はこの科学的論争に有意義に貢献しており、血圧低下手段としての減塩の重要性を強調している。」とジュラシェックは言った。「血圧のために集団規模での減塩を目的とした公衆保健勧告値は体液増加に寄与することを恐れないで続けるべきである。」

 次の段階として、ジュラシェックと彼の同僚達は糖尿病の成人で長期間にわたり塩摂取量の影響を研究し続ける計画である。同時に、NHANESのような大規模国民データセットと共に臨床試験を通して臨床結果に及ぼす飲水量の影響も調べる。