塩の品質

 塩の品質は粒度、粒度分布、粒形、かさ密度などの物理的性質と化学組成によって分けられます。この品質は製塩法によって決まります。商品としての
塩の品質になりますと、添加物を加えることによって変わります。
 物理的性質の中で、粒度、粒度分布は篩い分けによって調整されます。粒度と用途は密接な関係にあり、塩を選択する上で重要な要因となる。粒形は
真空蒸発缶加圧式蒸発缶であれば立方体あるいは球形となり、平釜では小さな立方体の塩が集まった凝集晶となり、静かに表面蒸発させて析出させれば、扁平状のフレーク塩となり、天日塩・岩塩などを粉砕すれば無定形の塩となります。また、塩を圧縮成型することにより、ペレット状の塩としたり、大きな塊状とすることもできます。かさ密度は粒度、粒形によって大きな影響を受けます。胡椒や胡麻と良く混ざるようにするために塩のかさ密度を小さくします。そのような塩としてフレーク塩や多孔質に加工成型された塩もあります。
 以下の塩については化学的組成の違いについて述べます。

1.天日塩田製塩法による塩

2.イオン交換膜製塩法による塩

3.溶解再製法による塩

4.岩塩

5.市販塩